漢方の専門医になるには日本東洋医学会に所属して、決められた資格を満たさなければなりません。
まず漢方の専門医となるには医師免許を取って、医療に従事している必要があります。その後日本東洋医学会による研修などを経て、漢方の専門医になることが出来ます。
平成元年から漢方専門医の認定制度が始まりました。その後平成17年から厚生労働省によって、漢方専門医としての広告が認可され、本格的に専門医認定制度が稼働していきます。
では漢方の専門医になるには、具体的にどうしたらよいのでしょうか。
漢方の専門医になるための資格と制度
漢方専門医になるには、受験資格を満たしている必要があります。
日本国内での医師免許を持っており、6年以上の実務経験が必要になることと、日本東洋医学会の正会員として3年が過ぎていることが条件です。さらに、日本東洋医学会の指定研修施設で3年以上の漢方医学の臨床研修をしていなければなりません。
資格を取得するには1次審査と2次審査を通過する必要があります。
1次審査というのは、漢方医学による治療が有効だった症例のリストを記憶したり、詳細な臨床報告などをしたりしなければなりません。
2次審査は、筆記試験や面接試験が行われ、それらの試験を合格しなければなりません。もちろん2次審査に行くためには、1次審査を合格している必要がありますので覚えておきましょう。
漢方の専門医の資格を取得すると、5年間は資格が有効となります。しかし、5年経つと更新をしなければならず、指定された数だけの症例報告を作成することによって更新が認められていきます。
全国で現在は漢方の専門医は2000名をわずかに超える程度ですので、漢方の専門医は非常に狭き門であることが分かります。
日本東洋医学会では、専門医よりも少しハードルの低い、認定医の制度も持っています。
漢方の認定医は医学界に研修期間も入れて5年所属していればよく、日本東洋医学会には3年は所属していなければなりません。
試験の内容は、専門医よりも少し優しくなっており、治療の代表例の数も少なくなっています。認定医の資格は、専門医より取得しやすいとはいえ、受験資格や試験の内容は一般的な漢方の資格よりはるかに専門的で高度です。
ただ認定医として認められても、厚生労働省から広告を認められていないということを知っておきましょう。
漢方の専門医になるための資格はかなり厳しく難易度の高いものですが、これらの資格を満たした専門医がいるからこそ、安心して診療を受けることが出来るといえるでしょう。
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