漢方薬剤師の仕事内容と年収について


漢方薬剤師とは、漢方薬の処方ができる薬剤師であり漢方薬局店では必要な存在です。病気や症状に合わせて処方するのは一般薬局と同じですが、病気未満の症状やトラブルについての相談にも答えることが求められています。

漢方薬剤師の仕事内容と年収

漢方薬局で働く場合は、漢方薬を処方するだけには終わりません。患者さんから悩みについて聞き出し、それを解決できる漢方薬を選ぶ必要があります。会話に求められるコミュニケーション能力は、一般的なお店よりもずっと必要になります。
直接的に向き合うことが必要なので、その分やり甲斐もある魅力的な職業だといえます。

漢方薬剤師の資格は、日本薬剤師センター研修が認定している資格制度です。研修を受けた上で受験し、合格することで取得可能ですが、資格維持のためには定期的な受講と免許更新が必要です。
私達が普段利用しているのは、エキス剤と呼ばれるお薬が主流です。製薬工場にて薬に必要な成分のみを抽出し粉末状に加工した物がエキス剤ですが、漢方薬局ではそれら以外にも煎じ薬を利用します。
お茶の葉や木の根などから成る生薬を処方するのが、漢方薬局の特長です。それらを役立てるためには漢方薬剤師としての資格および知識が重要になるわけです。
患者さんの悩みについての詳しいカウンセリングと、それに合わせた漢方生薬の調合がそれぞれ必要になります。既製品の薬を提供するだけでは終わらないため、決して簡単な仕事ではありません。

収入面については、一般的な薬剤師と比べると低いと言わざるをえません。
漢方専門の薬局や、ドラッグストア、病院などで正社員として勤務した場合の年収はおよそ450万円から550万円ほどでしょう。一般の薬剤師はどのドラッグストアや薬局、チェーン系列のお店でも求められていますが、漢方薬剤師はまだまだ需要が少ないといえるでしょう。

ただし、漢方の深い知識を身に着けていれば仕事に活かすことが可能です。漢方に関しては、薬剤師のような専門的な知識を学べる授業を受けることができませんが、高度な勉強会が度々開催されています。
また漢方薬局での実務経験も、漢方薬剤師のスキルアップには重要となります。

薬剤師と漢方薬剤師の大きな違いは、それぞれの資格で扱える薬の種類です。薬剤師の場合は保険適用となる医薬品を扱い、販売することも可能となります。
漢方薬剤師の場合は、取り扱う漢方が保険適用とならないケースが多い傾向にあります。実は、このような違いも漢方薬剤師の難しさに繋がっているのです。
漢方薬剤師は仕事内容の難易度に比べて年収が大きくなりにくいという傾向にありますが、楽しさや深みはかなり高くやり甲斐もあります。


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