漢方生薬ソムリエの資格は、生薬について専門知識を持っていることを証明するものです。
一般的な漢方生薬の知識に加えて、和漢薬の使用について学ぶことが出来ます。初級と中級、そして上級が設けられており、筆記試験や鑑定試験などで審査が行われていきます。
漢方生薬ソムリエの資格試験内容は、どのようなものでしょうか。
漢方生薬ソムリエの資格概要と試験内容
初級であれば、日本薬局方収載生薬についてと、その処方の仕方について出題されていきます。
中級でも同じように、日本薬局方収載生薬についてとその処方の方法が扱われますし、それに加えて局外生規収載生薬や異物同名品についての細かな問題が出てきます。
特に、異物同名品については、それぞれの産地や等級、さらには修治と炮製法の違いなどについても問題が出題されます。初級に比べると格段に専門性が高くなり、難易度が上がってきます。
上級の試験内容は、漢方生薬の運用について広範囲の知識が試されるものとなっています。
中国と日本の中において生薬や民間薬物がどのように使用されているか、どんな種類のものが多く利用されているのかなどが扱われます。伝統医学で比較的多く使われる薬物についても出題されることがありますので、漢方に加えて一般的な医学についての知識も大いに必要とされるでしょう。
初級の試験の内容というのは、筆記試験が5択式のものが80問出題される形となっています。筆記試験の後に行われる鑑定試験は、20もの生薬について、名前や原植物名、そして薬用の部位などが尋ねられます。
試験を受けたいときには、先着順になっていて、定員40名に達したら次の年の試験を待たなければいけないことを覚えておきましょう。
毎年試験は9月に行われ、受付期間は7月開始となりますので、早めに申し込むようにしましょう。
試験対策として使うことが出来るテキストは、日本薬局方の新一般用漢方処方の手引き日本漢方生薬製剤協会編や、伝統医薬学生薬学などを利用することが出来るでしょう。
中級の試験は筆記試験とプレゼンテーションとなり、初級と方式が違ってくるので注意してくださいね。
漢方生薬ソムリエの資格は初級であっても難易度が高めなので、しっかりと事前に勉強をして臨みたいところです。その分、漢方の業界においては信頼度の高い資格となっているので、キャリアアップなどに非常に役立つでしょう。
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