漢方生薬ソムリエの資格概要と取得方法について


漢方生薬ソムリエの資格は、日本漢方生薬ソムリエ協会が行っているものです。
生薬について総合的に理解しており、和漢薬を使うことができることを証明する資格となっています。
この資格は初級から始まり、中級、上級と三段階あります。今までに漢方についてあまり知らなかった人から、すでに医療機関で働いている人が漢方について深く学びたいといったケースまで、幅広く対応できるようになっている資格です。

漢方生薬ソムリエの資格概要と取得方法

生薬というのは自然の力を秘めているもので、人間の体に強い力を与え、治療薬として非常に効果的だと考えられています。
初級ではその生薬について、基本的な知識を学んでいきます。生薬の処方についても学ぶことが出来、資格を取得した後は3年ごとに更新していく必要があります。
受験資格は、和漢医薬学会会員か日本生薬学会の会員、もしくは薬系大学で生薬についてすでに学んでいたり、企業や病院で生薬を3年以上扱ってきていたりする人です。
初級から漢方と生薬について本格的に学んでいくので、受験資格のハードルが比較的高くなっています。

中級の受験資格は、漢方生薬ソムリエの初級を有して3年が経っており、日本漢方生薬ソムリエ協会主催の行事に定期的に参加している人となっています。
漢方生薬ソムリエの中級では、生薬の産地や等級、さらに製造法について学んだり、同じ名前でも違う内容の生薬について深く学んだりしていきます。日本薬局方収載生薬や局外生規収載生薬についても学ぶことが出来るので、非常に専門的な内容になります。

漢方生薬ソムリエの上級は、日本漢方生薬ソムリエ協会が実施する講習会で講師を務められるほどの能力をすでに有していなければなりません。
上級の試験では、生薬についての幅広い知識に加えて、中国で用いられている民間薬物や、伝統医学で使われてきた薬物についても出題されます。中国に加えて日本の漢方についても出題されるので、周到な準備が必要です。

一番受験者が多い漢方生薬ソムリエの資格の初級のテストは2時間で、受験者は先着40名までとなっています。日本漢方生薬ソムリエ協会のホームページから申し込むことができ、金沢の試験会場で受験する必要があります。
事前に漢方や生薬についてのテキストなどを使って勉強しなければなりませんし、薬用植物に関係した本を使って試験対策をするのがポイントとなっています。

漢方生薬ソムリエの資格は一般的な資格に比べて難易度が高く、本格的に漢方について学んでいきたい人向けの資格となっています。腰を据えてキャリアアップなどのために、漢方について学んでいきたい人にはおすすめの資格といえるでしょう。


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