漢方を販売するために必要な資格と取得方法について
漢方を販売するために必要な資格はいくつかありますが、一つは登録販売者という資格です。
登録販売者という資格のメリットは、薬剤師の資格を取得するほど時間もお金もかからないという点です。
登録販売者の資格を取得するには、どうしたらよいのでしょうか。
今までは、ドラッグストアなどの小売店に1年間勤めることにより、受験資格を得ることが出来ましたが、今では実務経験は不問となっています。
試験に合格すると、ドラッグストアで売られているほとんどの薬を販売することが可能になります。もちろん副作用の強い薬などは、薬剤師しか販売することが出来ませんが、漢方は危険な薬では無いので登録販売者の資格だけで十分対応できます。
登録販売者の資格を取得しても、薬を調合することは出来ないですし、いくつかの生薬を混ぜて販売することは出来ません。あくまでも既製品の葛根湯などの薬を販売していくだけです。
しかし、お客さんの容態に合わせて、漢方の薬を選んで紹介することなどは出来ますのでそれなりにやりがいがあるでしょう。
本格的に漢方を販売したい場合は、漢方薬剤師の資格を取るのがおすすめです。
薬剤師になると、保険の効く医療用漢方を販売することが可能です。処方箋が必要の無い一般用漢方は、登録販売者でも販売することが出来ますが、患者さんの症状に合わせて調剤していくような医療用漢方は、漢方薬剤師だけが売ることが出来ます。
漢方薬剤師になるには、セミナーや通信講座などで知識を得て、漢方薬生薬認定薬剤師の資格を取得する必要があります。
その後、漢方をメインに扱っている薬局や調剤薬局などで仕事をしながら、経験を積んでいくことが望ましいでしょう。大手の漢方の製薬会社や漢方薬局は、定期的にセミナーを開催していますし、いくつかの通信講座でも漢方と生薬について学べるので、資格取得のために活用していきましょう。
資格を取得するためには、公益財団法人日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が行っている漢方薬生薬研修会に参加しなければなりません。
漢方薬剤研修会に参加して、協会から認定証が発行されたら漢方薬剤師として働くことが出来ます。
しかし、この資格は3年ごとに更新する必要があることを覚えておきましょう。更新の度に、新たな漢方と生薬についての研修に参加し、最新の知識を学ぶ必要があります。
漢方を販売するため必要な資格は、登録販売者か漢方薬剤師ということです。販売する漢方の幅が狭くても良いなら、登録販売者が簡単ですし、より専門的な販売をしたいのであれば漢方薬剤師が向いているでしょう。
これらの情報を参考にして自分に合った資格を選んでいきましょう。
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