漢方を処方する際は、薬剤師の資格と漢方薬生薬認定薬剤師の資格を持っておいた方が良いでしょう。
しかし、漢方薬にも第一類と第二類といった区分があり、第一類の漢方薬を販売しないのであれば、漢方薬生薬認定薬剤師の資格だけで大丈夫です。薬剤師の資格を持っていれば、漢方薬の第一類と第二類の両方を処方して販売ができますが、漢方薬生薬認定薬剤師の資格だけですと、漢方薬第二類のみ扱えることになります。
漢方を処方するのに必要な資格と条件について
漢方薬の第一類とは、副作用などのリスクが高いもののことです。第一類の薬を扱うときには、薬剤師が的確な説明をして患者さんに渡さなくてはなりません。
第二類は第一類に比べて、リスクが低いものを指しています。漢方薬の第二類を扱うときには、薬剤師でなくても問題はありません。
基本的に第二類の漢方を処方するのであれば、漢方薬生薬認定薬剤師の資格があれば良いでしょう。
処方して販売するのであれば、登録販売者の資格も必要になります。登録販売者は比較的取得しやすい資格となっています。
この資格を取得するには、筆記試験を受ける必要があります。それぞれの都道府県で行われる試験を受験し、合格することで登録販売者になることが出来ます。
大切なのは、試験に合格した後に、都道府県に販売従事登録申請をしなければならないということです。その後、都道府県から交付される販売従事登録証を受け取る必要があります。
販売従事登録証を受け取らない限り、試験に合格しても登録販売者として業務を行うことが出来ませんので注意しましょう。
登録販売者になった後に、2年間の実務経験を積んでいくと、店舗管理者になることが出来ます。店舗管理者というのは、お店の薬剤師や登録販売者を監督したり、漢方薬などの商品を管理したりする資格を持つ人のことです。
ただこの店舗管理者になるためには、登録販売者の資格に加えて薬剤師の資格も必要になります。
漢方を処方するためには、漢方製薬メーカーが行う勉強会に参加することも助けになるでしょう。大手の漢方製薬メーカーは充実した漢方薬の説明会や勉強会を行っています。
さらに全国に店舗を構える大手の漢方薬局のセミナーに参加するのも、漢方薬を効果的に処方していくために必ず役立つでしょう。日本漢方協会や大学の通信講座や座学に参加することによっても、漢方を処方していくための知識や技術を得ることが出来ます。
漢方を処方するためには、薬剤師や漢方薬生薬認定薬剤師の資格があると良い事が分かりました。これらの資格がなくても、製薬会社や調剤薬局のセミナーからも必要な情報を得られますので、ぜひ活用していきましょう。
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